The5%ersとは|10年の老舗が持つ「複数モデル」の正体
個別のプログラムに入る前に、まずはThe5%ers(ファイバーズ)がどんな会社かを一段だけ押さえておきましょう。土台が分かると、このあとのルールの違いがスッと頭に入ります。
The5%ers(運営:英国登録の Five Percent Online Ltd)は2016年設立、運営10年の老舗プロップファームです。CFD/FX系を主力とし、公式の表記によればこれまで33万人を超えるトレーダーに資金提供してきた実績を持ちます。プロップファーム業界は新興の会社が多いなかで、10年という運営歴は、安定感を測るうえでひとつの目安になります。費用・利益分配・日本語対応も含めた全体像はThe5%ers(ファイバーズ)の評判・特徴で総合的にまとめています。
そしてThe5%ers最大の特徴が、見出しにもある「複数モデルの併存」です。同社のチャレンジは、目的やスキルに合わせて選べるよう複数のプログラムに分かれています。具体的には、CFD/FX系のHigh Stakes(2ステップ)/Hyper Growth・ProGrowth(1ステップ)/Bootcamp(3ステップ)に加えて、先物専用のFutures(1ステップ評価)。同じ「The5%ers」でも、選ぶプログラムによって評価の段数も、利益目標も、レバレッジも変わります。
プラットフォームはMetaTrader 5(MT5 Hedge)と独自ダッシュボード「The5%ers Hub」。取扱資産はFX・金属(ゴールド/シルバー)・株価指数・原油・仮想通貨など。なお取引はシミュレーション環境(デモ口座)で行われます。これはThe5%ersに限らず多くのプロップファーム共通の仕組みで、後半の注意点でも触れます。
なぜプロップファームでプログラムが分かれているのか
「そもそも、なぜこんなに分けるの?1つにまとめてくれたほうが分かりやすいのに」。もっともな疑問です。ここを理解しておくと、各プログラムの「狙い」が見えてきます。
プロップファームの評価方式は、突き詰めると「会社のリスク」と「挑戦者の入りやすさ」のバランスの取り方です。段階を多く・厳しくすれば会社のリスクは下がり、少なく・緩くすれば挑戦者が集まりやすくなる。The5%ers(ファイバーズ)はこのバランスを1つに固定せず、「安く2ステップでじっくり」「1ステップで早く」「3ステップで大きめ資金を低コストで」といった複数の組み合わせを用意することで、幅広いトレーダーに対応しているわけです。
つまり、プログラムの違いは「どれが優れているか」ではなく、どんな人に向くように設計されているかの違いです。あなたにとっての正解は、予算・かけられる時間・狙いたい資金規模によって変わります。次の章で、その「向き不向き」が分かるように1つずつ見ていきましょう。
プロップファームのプログラム別の評価方式とルール
ここからが本題です。The5%ers(ファイバーズ)の5つのプログラムを、評価方式・利益分配・主なルールの順に整理します。数値はすべて、当サイトが参照したThe5%ers公式情報に基づくもの。ただしルールや料金は予告なく変わるため、最終確認は必ず公式サイトでお願いします。

High Stakes(2ステップ)|最人気の王道
まずは最人気のHigh Stakesから。2段階の評価をクリアして資金提供に進む、いわば「仮免+本免」型です。利益目標はStep1が10%(Classicバリアントは8%)、Step2が5%。
日次最大損失(Max Daily Loss)は5%、最大損失(Max Loss)は10%が全ステージ共通です。各ステージで最低3利益日(クローズ済みポジションで初期残高0.5%以上の利益が出た日)が必要になります。
レバレッジは1:100とThe5%ersのなかでは高め。時間制限は無制限で、自分のペースで進められます。利益分配は80%〜100%で、スケールアップにつれて比率が上がる設計です。価格は$2.5K口座で$22からと低価格で、合格時には返金+報酬がある旨が公式に示されています(最新の特典内容は公式でご確認ください)。
注意したいのは、高インパクトニュースの前後2分の発注は不可という点(保有自体は許可)。また30日連続で取引がないと口座が失効します。「安いから」と気軽に始めて放置すると失効してしまうこともあるので、最初の1社として選ぶなら、取り組む期間をある程度決めてからのほうが安心です。
Hyper Growth(1ステップ)|口座2倍で伸ばす
Hyper Growthは1ステップ評価。1回の評価で利益目標を達成すれば資金提供に進めます。評価目標(Evaluation Target)は10%、ストップアウト(最大損失)は6%、日次損失は3%。レバレッジは1:30(金属1:25/コモディティ1:15/仮想通貨1:0.60)です。
このプログラムの目玉がスケーリング。10%達成ごとに口座サイズが2倍になり、最大$4M(400万ドル)まで成長できる設計です。時間制限は無制限、利益分配は最大100%。
週末持ち越しも許可されています(指数は高スワップに注意)。ニュース取引も許可ですが、ブラケット注文などの一部戦略はT&C(利用規約)上で禁止される例外があります。
なお、1人のトレーダーが保有できる評価口座の開始資金には上限があり、公式では$40,000までとされています。1ステップ系のなかでは参加費がやや高めという面もありますが、「合格後にどんどん資金を伸ばしたい」という人に向いた攻めの設計です。
ProGrowth(1ステップ)|低価格で1ステップ
ProGrowthは、Hyper Growthと同じく1ステップながら、より低価格で参加できるバリアントです。評価目標10%、最大損失6%、日次損失3%という数値の骨格はHyper Growthと共通。レバレッジも1:30(金属1:25/コモディティ1:15/仮想通貨1:0.60)です。
特徴は、最低3利益日の要件があること、そして「利益日」が初期残高の0.5%以上の確定利益がある日と定義されている点です($5K口座なら1利益日あたり最低$25)。日次損失または最大損失に到達すると口座は終了します。最大4口座まで保有可能です。利益分配は最大100%。
「1ステップの手軽さは欲しいけれど、Hyper Growthの参加費は抑えたい」という人にとって、ProGrowthは現実的な選択肢になります。価格は$5K口座で$51.8からと、High Stakes寄りの低価格帯です。
Bootcamp(3ステップ)|低コストで大きめ資金
Bootcampは、The5%ers(ファイバーズ)のなかで唯一の3ステップ評価です。$20K口座を例にとると、Step1(初期残高$5K)→ Step2($10K)→ Step3($15K)→ Funded $20Kという3段階のデモ評価を経て資金提供に進みます。各評価ステージの利益目標は6%・最大損失5%。Funded(資金口座)では利益目標5%・最大損失4%・日次ポーズ3%です。
レバレッジは1:30、時間制限は無制限。利益分配は50%〜最大100%で、$20K開始は50/50、$25K以降は75/25と、スケールに応じて上がっていきます。最大$4Mまで成長可能です。価格は$20K口座で初期費用$22+Funded時$50=総額$72と、口座規模のわりに低コストなのが魅力です。
Futures(先物)|FXとは別枠のプログラム
ここまでのCFD/FX系とは別に、The5%ers(ファイバーズ)には先物専用のFuturesプログラムがあります。口座サイズは$25K/$50K/$100K/$150Kの1ステップ評価で、評価目標6%・Funded目標4%・最大損失(EOD)4%。ポジションあたり40%の一貫性ルール(Consistency Rule)がある点が、CFD系との大きな違いです。利益分配は80/20です。
バリアントは2つ。Day Tradeは市場クローズ10分前に全決済が必要でニュース取引は許可、Swingは週末持ち越しが不可です。10%マイルストーンごとにスケールし、最大$500,000まで。
価格は$25K口座で$59から(合格時のアクティベーション料は別途。最新は公式参照)。
FXと先物では、扱う商品も値動きの性質もまったく異なります。先物に取り組みたい方は、CFD系のプログラムと混同せず、Futures専用のルールとして理解しておきましょう。先物プロップファーム全般の考え方は、先物のプロップファームとは?FXとの違いと選び方もあわせてどうぞ。
5つのプログラムの骨格を、ひと目で見比べられるよう表にまとめました。数値はThe5%ers公式情報に基づく事実の整理です(料金・特典の最新は公式参照)。
| プログラム | 評価方式 | 利益目標(目安) | レバレッジ | 利益分配 |
|---|---|---|---|---|
| High Stakes | 2ステップ | Step1 10%(Classic 8%)/ Step2 5% | 1:100 | 80〜100% |
| Hyper Growth | 1ステップ | 10% | 1:30 | 最大100% |
| ProGrowth | 1ステップ | 10% | 1:30 | 最大100% |
| Bootcamp | 3ステップ | 評価6% / Funded 5% | 1:30 | 50〜100% |
| Futures(先物) | 1ステップ評価 | 評価6% / Funded 4% | — | 80/20 |
表のとおり、レバレッジが1:100と高いHigh Stakes、口座を伸ばせるHyper Growth、低価格のProGrowthなど、それぞれ性格が違います。数値の細部は本文と公式で必ず確認してください。同じように評価方式を細かく分けている海外系として、Hantec Traderのルールと評価方式も比べてみると、複数モデルの設計思想の違いが見えてきます。
利益分配は「最大100%」|スケールの読み方
The5%ers(ファイバーズ)の大きな魅力のひとつが、利益分配が最大100%まで成長する仕組みです。ただし「最大100%」という言葉だけを見て「最初から全額もらえる」と早合点しないことが大切です。
実際には、スケールアップ(増資)に伴って分配比率が段階的に上がっていく設計です。CFD系の代表例として、口座が成長するにつれて 75/25 → 80/20 → 85/15 → 90/10 → 100/0 へと上昇していきます。たとえばHigh Stakesでは、上位ティアに到達すると$350K以降で100/0+$4,000固定ペイアウト、$500Kで100/0+$10,000固定ペイアウトといった、固定ペイアウトが付与される設計も公式に示されています。先物(Futures)は80/20です。
つまり、100%という数字は「ゴール地点の比率」であって、スタート時点の比率ではありません。最初は会社と分け合い、成績を積み上げてスケールするほど取り分が増えていきます。そう理解しておくと、申込後に「思っていた分配率と違う」というギャップを避けられます。利益分配の一般的な考え方は利益分配が高いプロップファーム比較でも詳しく扱っています。
ここまでで「The5%ersのプログラムの全体像は分かったけど、英語だし最初の1社にはハードルが高いかも」と感じた方へ。下のカードで、The5%ersの最安プランと利益分配の目安を確認できます。気になった方は、最新の条件を公式サイトであわせてチェックしてみてください。
時間無制限・週末持ち越し・ニュース制限の共通ルール
プログラムごとに数値は違っても、The5%ers(ファイバーズ)には多くのプログラムに共通する取引ルールの傾向があります。プログラム選びの前提として押さえておきましょう。
まず時間制限は基本的に「無制限」。High Stakes・Hyper Growth・ProGrowth・Bootcampのいずれも、評価に期限がありません。これは「短期で詰めなくてよい」という意味で、自分のペースで取り組みたい人には大きな安心材料です。時間無制限の利点は時間無制限で挑戦できるプロップファームでも整理しています。
週末・オーバーナイトの持ち越しは、High Stakes・Hyper Growth・Bootcampで許可されています(ただし指数は高スワップに注意。Bootcampは「非常に高いスワップ」と公式に明記)。先物のSwingは週末持ち越し不可なので、ここは混同しないでください。
ニュース取引については、High Stakesは保有OKながら高インパクトニュースの前後2分の発注は不可。Hyper Growth系はニュース取引許可ですが、ブラケット注文などはT&C上の禁止例外があります。先物のDay Tradeはニュース取引許可です。
加えて、アービトラージ・HFT・口座共有・第三者EAやコピー取引などは禁止取引慣行(Prohibited Practices)として制限されます。自分の手法が引っかからないか、申込前の確認が欠かせません。ニュース制限の背景はプロップファームのニュース・経済指標トレード制限とはもご参照ください。
そして全プログラム共通で30日連続で取引がないと失効・クローズになります。これは見落としやすい落とし穴なので、最後のチェックリストにも入れておきます。
英語・USD建て・デモ環境|申込前に知るべき注意点
ここはメリットだけでなく、日本人トレーダーが特に気をつけたい点を正直にお伝えします。お金に関わる話だからこそ、知らずに申し込むのは避けたいところです。
第一に、公式に日本語版・日本語サポートが確認できず、英語のみの対応という点です。日本は禁止地域には含まれず日本から登録・利用は可能ですが、規約や問い合わせは英語が前提になります。規約の読み違いは失格や出金トラブルに直結するため、英語に不安がある方は、ここを許容できるかが大きな分かれ目です。海外大手を日本から使うときの注意点はFTMOは日本から使える?代替プロップも解説でも整理しているので、あわせて読んでおくと安心です。
第二に、円建て口座がなく、料金・口座サイズはすべてUSD建てです。為替の影響を受けるため、円換算でいくらになるかは申込時のレートで変わります。日本語・円建てを重視するなら、その軸での比較も検討してみてください(観点は日本語対応のプロップファーム比較が参考になります)。
第三に、取引はシミュレーション環境(デモ口座)で行われます。これはThe5%ers(ファイバーズ)特有の弱点ではなく、多くのプロップファームに共通する仕組みです。「デモなのに報酬が出るの?」という疑問はプロップファームの口座はデモ?リアル?で解説しています。
状況別・自分に合うプログラムの選び方
ここまでを踏まえて、「結局、自分はどのプログラムを選べばいいの?」という問いに、状況別の目安でお答えします。あくまで一般的な傾向ですので、参考程度にご覧ください。
まず安く試したい人
High Stakes(2ステップ)が第一候補です。$2.5K口座で$22からと低価格で、2段階でじっくり実力を示す王道スタイル。レバレッジも1:100と高めです。1ステップの手軽さを優先するなら、低価格のProGrowth($5K=$51.8〜)も候補になります。
大きく伸ばしたい人
合格後の伸びしろを重視するなら、10%達成ごとに口座が2倍になるHyper Growth(最大$4M)が魅力です。低コストで大きめ資金を狙うならBootcamp($20K=総額$72〜、最大$4M)も。ただしBootcampは違反管理がシビアな点を許容できることが前提です。
先物をやりたい人
FXではなく先物で挑戦したい方は、迷わずFuturesです。$25K=$59からの1ステップで、Day Trade/Swingを選べます。一貫性ルール40%や決済タイミングなど、CFD系とは違うルールがある点に注意してください。
The5%ers申込前のチェックリスト
プログラムの当たりがついたら、申し込みボタンを押す前に、次の順番で1つずつ確認してください。失格やトラブルの多くは、この確認を飛ばすことで起きます。
- 選ぶプログラム(High Stakes/Hyper Growth/ProGrowth/Bootcamp/Futures)を1つに決めたか。
- そのプログラムの評価方式(段数)・利益目標・最大損失・日次損失の数値を把握したか。
- 最低利益日数(High Stakes・ProGrowth・Bootcampは要確認)と、利益日の定義を理解したか。
- 自分の手法がニュース制限・禁止取引慣行(HFT・両建て待機・第三者EA・コピー取引など)に触れないか。
- 週末持ち越しの可否(先物Swingは不可)と、指数の高スワップを把握したか。
- 30日連続無取引で失効するルールを理解し、取り組む期間の見通しを立てたか。
- 利益分配のスケール(最初は何%か、どこで上がるか)を確認したか。
- 英語・USD建てであることを許容できるか。料金の円換算の目安を確認したか。
- これらを第三者の要約だけでなく、The5%ers公式サイトの最新の規約・料金で確認したか。
「英語・USD建てはやっぱり不安。最初は日本語で安心して始めたい」という方には、国産で完全日本語対応のプロップファームも選択肢です。下のカードで条件を確認してみてください(最新の費用・条件は公式サイトでご確認ください)。
The5%ersのルールに関するよくある質問
The5%ersにはどんなプログラムがありますか?
High Stakes/Hyper Growth/ProGrowth/Bootcamp/先物など複数のプログラムがあり、評価方式や利益分配が異なります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
利益分配や時間制限はどうなっていますか?
プログラムによって利益分配率・時間制限・週末持ち越し・ニュース制限が異なります。スケールに応じて分配率が上がるタイプもあります。最新の条件は公式で確認してください。
日本語や通貨の面で注意点はありますか?
英語中心・USD建ての運営です。規約の読み違いを防ぐため、評価方式や禁止事項の内容をよく確認してから申し込むのが安全です。
どのプログラムを選べばいいですか?
自分の資金規模・手法・持ち越しの有無に合わせて選びます。時間制限や週末持ち越し規約が自分の手法と合うかを、申込前に確認しましょう。
まとめ:The5%ersのルールと選び方
お疲れさまでした。最後に、この記事の要点をまとめます。
The5%ers(ファイバーズ)は、運営10年の老舗で「複数モデル」を持つプロップファームです。最人気のHigh Stakes(2ステップ)、口座2倍で伸ばすHyper Growth(1ステップ)、低価格のProGrowth(1ステップ)、低コストで大きめ資金のBootcamp(3ステップ)、そして先物のFutures(1ステップ)。同じThe5%ersでも、プログラムごとに評価方式もルールもまるで別物でした。
利益分配は最大100%まで成長しますが、それはスケール後のゴール比率であり、最初から全額ではない点に注意。時間無制限・週末持ち越し(指数は高スワップ)・ニュースの一部制限・30日無取引での失効といった共通ルールも押さえておきましょう。そして日本人にとって最大のハードルは、英語・USD建て・デモ環境。ここを許容できるかが、申し込みの判断軸になります。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定のプログラムを保証・推奨するものではありません。ルール・料金は変更されることがあるため、申し込み前には必ずThe5%ers公式サイトで最新情報をご確認ください。The5%ersと国産・日本特化のプロップファームを横並びで選び直したい方は、プロップファームおすすめ比較ランキングの選び方も参考になります。あなたの挑戦が、納得のいくものになりますように。






